通訳案内士:英語試験独学合格のコツ通訳案内士の試験は、1次試験(筆記)と2次試験(面接)があります。1次試験の科目は、外国語、日本地理、日本歴史、一般常識の4科目です。各科目がすべて合格ラインを越えないと、不合格となります。 まず、1次試験の各科目に関する対策とコツについてご紹介します。 ■通訳案内士:英語試験独学合格のコツ 英語試験の免除対象として、TOEIC840以上、英検1級があります。もし、どちらかを取得されていれば、英語の試験を受ける必要がなく、他の3科目に集中することができます。 つまり、英語試験を突破する条件は、1.本試験を受ける、2.英検1級、3.TOEIC840以上のいずれかということになります。この中で最もクリアしやすいのは(3)のTOEIC840という条件ですので、これから通訳案内士の受験をする方はこれを目指すのが良いと思います。 TOEIC840を突破するための効率的な方法を紹介します。 大きく2点あります。 1.TOEICを毎回必ず受験する 2.TOEICに特化した勉強をする まず1です。TOEICは年10回実施されます。2月と8月以外の毎月です。通訳案内士の試験は年1回のみですが、TOEICは年に10回もチャンスがあるわけです。今、この瞬間から受験可能な月のTOEICに申込みを行い、その後毎回継続して受験しましょう。 TOEICは現在のスコアにもよりますが、私の経験上、英語の実力にそれほど変化がなくても、50点前後の振れ幅があると思います。つまり、現在800前後のスコアがある人ならば、後は数を打てば特に追加の勉強をしなくとも840を超える可能性が十分あります。 TOEICの試験は200問、2時間です。2時間ずっと集中していなければ高得点は出せません。特にリスニング中は、ふと何か別のことを考えてしまった時点でアウトです。何度も受けていれば、1度くらいは最後まで完璧に集中力を保てた!という感触のある回があるはずで、そういうときは高いスコアが出せます。 次に、2です。英語を使う仕事を日常的にしている、長期で英語圏に出張・駐在もしくは留学した、毎晩海外ドラマを英語で観た、結果としてTOIECのスコアが上がった、という経験談を聞くことがあります。これは総合的な英語力が上がり、結果としてTOIECのスコアも上がったということですが、今回のように840という明確なスコア目標がある場合は、回り道でしかありません。TOEICのスコアを短期間で上げたいのならば、TOIECの勉強のみに集中したほうがよいです。 私の場合、最初にTOEICを受けたのは就職活動をしている頃で、10年以上前の話です。その時のスコアは600でした。その後、1,2年に1度くらいのペースで受験していて、スコアは800前後をうろうろしていました。2012年の頃、このままだらだら受けているのも面倒だし、一気に満点を取ってしまおうと一念発起して、TOEICの勉強に集中しました。毎回受験して、結果として半年で925を取得しました。満点は無理でしたが、満点を目指して勉強すれば900の壁は越えられました。 下記に、現在のスコアに合わせた、840を目指すためのTOEIC参考書を紹介します。 1.TOEIC800前後の方 とにかく毎回受験しましょう。1年間で10回受験するつもりでいれば、その過程で越えられるのではないかと思います。 あえておすすめするテキストを紹介するなら、これです。 その他、スコア600-750向けで紹介しているテキストもまだ読んだことが無ければ、スコア向上のポテンシャルなので、おすすめです。 2.TOEIC600-750前後の方 ― 続く ― |